2018.08.18

青と、黄と、緑と、オレンジと、を混ぜ合わせたような不思議な色をした空を車窓から眺めながら、帰路につく。田園風景が少しずつ離れて、住宅街やビルが増えていく。

数年ぶりに訪れた地元の銀行は梅雨みたいに湿っぽく、じとっとしていた。一線を退いたであろうおじさまが「研修中」の腕章をつけて受け付けをしている姿は、最後までしっくりこなかった。ちなみに望んでいた手続きはうまくいかず、口座自体の解約を決めるのであった。

 

世間がお盆休みで○連休だと浮かれているとき、わたしは毎月やってくる仕事の佳境に入っていた。先々月、先月と細かいミスが続いていたので、対策を打って気を張っていた。

蓋を開けてみれば、印刷所から2件の問い合わせを受けて無事ゲームオーバー。「もうお前には編集向いてないんだよ」って言われたら、こんなにいちいちショックを受けなくていいのかなあ。また、あのスプレッドシートに原因と対策を記入しなくちゃいけない。ほんの少し、気持ちがどろりとする。

 

うわべばかりの家族、わたしに優しくて甘かった恋人は他人にも優しくて甘く、友人らはインスタグラムで結婚報告。ストレスで狂ったように食物を摂取すれば、身体は素直に肥え、若さという武器を失った肌は悲鳴をあげる。

 

人生はそうそう、うまくいかない。たった24年しか生きていないのに、そうやって悟ってしまうなんてまあつまらないなと思う。でも、そうしてしまったのは紛れもなく自分だ。自分のわずかばかりの挫折経験と脆い精神が、そうさせている。他人には厳しいくせに自分には甘い自己愛の強さに、我ながら頭がクラクラする。

 

明日もわたしはわたしでいられるだろうか。