分別がつかないくらいがちょうどよい

ほんの少し、と言っても高校生くらいまでは、「付き合うまでに1年でしょ〜、それから3年くらい付き合って〜、結婚して〜」なんて平気で思っていた。というより、それが当たり前で、わたしもその当たり前に当たり前に乗っかっていくもんだと思っていた。

25歳目前にして、どうだ。

付き合うまでに1年なんていう長い時間をかけてきたことはないし、3年間続いた恋人もいない。無論、結婚もしていないし予定もない。友人らはといえば、会ったその日に諸々済ませて1週間後にはお付き合いを始めたり、4年間付き合った恋人と別れたかと思えば新たに出会った恋人と1年足らずで結婚、ひいては新たな命を胸に抱いている。

想像していた当たり前はそもそも当たり前なんかじゃなくて、この1〜2年でぐるりと様相を変えた。変わったのは彼ら彼女らではなく、わたしがただ変わらないだけなのかもしれない。そんなことを思いながら、インスタグラムやフェイスブックで他人の近況を知る。こんなふうにくすぶっていられるのも、最早ツイッターだけになった。しかも、こちらのアカウントだけ。

結婚を、出産を、急いでるわけではない。1ミリも焦っていないかと言われたら、それはまた別だけれど!ただ、変わらない毎日と自分に、ほんの少しの違和感と退屈を覚えているだけだ。それはそれで居心地がよいけれど、いやでも目や耳に入ってくる周囲の変化に動じないほど、強くはできていないのだ。 

 

 

新しいことを始めたら、何か気持ちに変化が出るだろうか。大学生のときにハマっていた、ダーツやボルダリングを再開させようか。ジムとか料理教室とか、どこかに通う習慣をつけようか。でもなあ…。今日もこんな表情で同じように机に肘をついて、そんな日々を考えている。もうすぐ家に着く。

 

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